春の時期は、進学や就職、異動など、生活環境が大きく変わる季節。
環境の変化は、私達の心と身体にも大きな変化を与えます。草木が芽吹く春の季節は、人間の体も目覚めの時期で、エネルギーが体内をめぐり、冬の間に貯蓄した毒素や脂肪を体外に排出しようとします。
その主役の臓器が肝です!
春は肝を労わろう!
東洋医学でいう「肝」は、気の流れを通じて感情の調節をしたり肝臓だけでなく自律神経や、中枢神経の働き、血液の循環など、体の全体の機能調整まで、幅広い意味があります。
また、怒りの感情は、肝とつながり、過度のストレスや興奮、怒りの感情は頭部に血を上らせ、病を生むと言われています。
血液を貯蔵して、それぞれの臓器や器官に血液を届きやすくしているのが肝の働きです。これを、肝の疏泄※(そせつ)作用と言います。
この肝の疏泄がうまくいかないと、自律神経のバランスが崩れ、イライラや不眠、気分の落ち込み、ヒステリー、
喉のつまり感、のぼせ、目や爪に不調、アレルギー症状、生理痛や生理不順などの症状が現れやすくなります。
3~5月までの時期は、肝臓の働きを助ける苦味、酸味を食事に上手に取り入れましょう!
身体をほどよく温める直材を使い、レモンなどの柑橘系や三つ葉、長ネギ、しょうが、セリ、ミントなど、香味野菜も上手に摂り入れ、解毒や脂肪分解を促しましょう!
また、サワラや、鶏肉、卵、牛肉、豚肉、イカ、アサリ、ホタテ、牡蛎黒ゴマや、蜂みつなどの食材をとると、気のめぐりを良くし、春の不調を和らげる効果が期待できます。
※疏泄(そせつ):気、血(けつ)、津液(しんえき)の巡りを調整する働きのこと。
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ヘッドセラピーで、寒暖差の激しい春を健やかに乗り切りましょう!
◆『ヘッドセラピー入門』 を活用しよう!
▼「前頭部・頭頂部マッサージ」(文庫版P50,書籍版P26)
ストレスの多い現代人は、知らず知らずのうちに胃腸と肝臓に負担をかけています。
胃腸に関わりのある前頭部と、肝臓と関わりのある頭頂部をマッサージすることで、全身の調子が整います。
- 生え際に4指を置く
両手に人差し指、中指、薬指、小指を生えに置く。 - 正中線へ寄せる
手の甲を正面に向けるようにして、頭皮をしっかり捉え正中線へ引き寄せる
これを3回繰り返す。
深呼吸も忘れずに行ってくださいね!
延長線上でつむじを通りすぎ、頭頂部も同じように刺激していきましょう。
力の加減は、やさしく、気持ちいと感じる程度の強さで行いましょう。
自分の手で出来るので、是非、活用してくださいね。西川聡 著 『文庫本・ヘッドセラピー入門』
<文責>(一社)日本ヘッドセラピー協会事務局:粕谷
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