創立20周年の灯り - ヘッドセラピーの真髄を学ぶ|日本ヘッドセラピー協会公式講座

その灯りは、特別なものではありません。

2005年、まだ夜が明ける前、私たちは歩き始めました。

頭に触れることが、
心に触れることだと知ったとき、
それはただの「気づき」ではなく、
暗闇の中にともる小さな灯りでした。

その灯りは、特別なものではありません。
何も言わず、ただ静かに、
目の前の人を照らすだけのものです。

20年という時間を経て、
その灯りが、少しずつ広がっていきました。

理念

「半径5m以内の人を幸せにする。」
その半径の中心にいるのは、自分自身です。

自分を幸せにすることは、
誰かを幸せにすることと同じくらい大切です。

この5mの中で生まれる小さな幸せは、
波紋のように静かに広がり、
ときに目には見えなくても、
確かに世界を変えていきます。

その変化は、小さくてもいいのです。
それでも、人はその半径の中で生きています。
その「中」を満たすために、
私たちはこの道を歩いています。

灯台に込めた願い

灯台は、自分のためには光を使いません。
ただひたすら、
誰かのために光を放ち続ける存在です。

それは、大きな海の中で
迷った船にとっての希望のしるべ。

「港はここだよ」と変わらずに、
ずっと同じ場所で光を届ける灯台。

荒れた海の夜、
その光が届く範囲は限られていても、
その光を見る人にとっては、
未来を信じる理由になるのです。

私たちの願いは、こうです。
一人ひとりが、
周りの誰かにとっての灯台であること。
それは、たとえば、こんなことかもしれません。

「あなたに逢うと、心が軽くなる」
「あなたの手が温かかった」
「あなたと話すと、少しだけ前を向けた」

そう言われる人が増えていくことで、
世界は、もっと優しくなれると信じています。

モットー

頭に和みと安らぎを。
心に誇りと優しさを。

代表 西川聡の物語

人生には、ときどき「触れる」瞬間があります。
それは、誰かの手だったり、言葉だったり、
ふと感じる風や、頭に触れる指先だったりします。

私は、理容師として
3万人以上の「頭」に触れてきました。
内閣総理大臣、大手企業の社長、
舞台に立つ役者たち。

でも、その触れる瞬間の奥にあったのは、
どの人も同じ「心」でした。

頭は、心を映す鏡です。
そのことに気づいたとき、
私は「頭は心の反射区」
という言葉を紡ぎました。

2005年、ヘッドセラピストという
新しい職業をつくり、
頭から心を癒やす方法を広めるため、
協会を立ち上げました。

それは、ひとつの答えでしたが、
同時に問いでもありました。

「癒やしとは、何だろう?」
「触れることの本当の意味は?」

その答えの一部は、
妹から教えてもらったのです。
彼女は難病を抱えながら、
最後にこう言いました。

「手をつなぐだけで、人は救われる」

その言葉が私の灯台となり、
エターナルタッチ®という
触れ方を生み出しました。

それは、ただ触れるだけの技術ではありません。
目の前の人に、そっと希望を手渡す行為です。

これからの灯り

灯台は、目立たないものです。
海の真ん中で、
誰にも気づかれないこともある。
でも、必要とする人には、必ず届く。

これからも、
私たちは静かに光を放ち続けます。
半径5mの灯りを灯すために。
そして、その光が、もっと遠くへ届くように。

エターナルタッチ・ヘッドセラピーという名に込めました

身体の痛みも、心の痛みも、
「手当て」が癒やしてくれる。

心に深い傷を負ったときも、
それを「心の手当て」として捉えることで、
痛みは和らぎ、安心感が心を包みます。

これこそが、
私たちがヘッドセラピーを通して
大切にしてきた想い。
そして、その想いをもっと多くの方に
届けたいという願いです。

新たな表現として、
「エターナルタッチ・ヘッドセラピー」
という名に込めました。

永続的な心の安らぎと触れる力の大切さを、
皆さまと共に感じ、
分かち合っていきたいと考えています。

心をほぐす、その先に広がる未来へ

頭を休めると、心が静かになります。
心が静かになると、
日常の中に埋もれていた
「本当に大事なこと」が、ふと顔を出します。

それは夢かもしれません。
家族の笑顔、
自分をいたわる気持ちかもしれません。

私たちは、この小さな「気づき」を
届けることで、日常を少し軽やかにし、
心に余白を生み出す
お手伝いをしたいと願っています。

その余白こそが、新しい可能性や、
やさしさを生む原動力になると
信じているからです。

日本ヘッドセラピー協会は、
今年で設立20年を迎えます。
20年前、「ヘッドセラピー」は
まだ耳慣れない言葉でした。

しかし私たちは、「頭をほぐす」
というシンプルな行為が心を癒やし、
体を整える大切な時間になると信じ、
少しずつその価値を広めてきました。

時代が変わり、人々の暮らしも
変わり続ける中、私たちは
これからの20年をこう見据えています。

ヘッドセラピーは単なる癒しの技術ではなく「未来をつくる時間」になる

立ち止まり、自分を取り戻すひとときが、
心に余裕をもたらし、想像力を育み、
社会を豊かにする力になると信じています。

だからこそ、2025年は新たなスタートです。
これまで支えてくださった
皆さまへの感謝を胸に、
ヘッドセラピーを
「人と社会を豊かにする文化」
として育て続けていきます。

心をほぐし、
未来をつくる旅に出かけませんか。
その先に広がる景色を、
どうぞ一緒に見てみましょう。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまにとって、
2025年が希望に満ちた一年となりますように。

一般社団法人日本ヘッドセラピー協会
理事長 西川聡

最後に

「大きな変化を求めるのではなく、小さな癒やしを身近に届ける。それが、最も深い形で世界を変える道なのだ。」

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