今年も残り僅かとなりました。
毎年ですが、一年は本当にあっと言う間のような気がします。
じっくり落ち着いて振り返ってみると、季節が移り変わる中でも、
やるべきことはきちんとやり、たくさんの方とも出会い、
自分自身もきちんと成長している。きっと皆さまも同じだと思います。
やるべきこととは、同じことの繰り返しだったりするため、
つい「流れ作業」的になってしまいますが、
実は、とても大切なことだったりするのですよね。
毎日しなくてはいけない大切なこと。
お仕事や家事、育児もそうですよね。毎日の繰り返しがとても大切。
そして付け加えて、もうひとつ大切にしなければいけないのが、自分ですよね。
なぜなら、無理をしていると、自分が辛くなるだけですからね。
思考だけが先走って、心が置いてけぼりにならないように・・・。
世の中の流れがあまりに早いので、ついていくのに必死で、
自分をないがしろにしたり、他者に自分を取り繕ったり、
見失ったりしてしまう所ってあると思います。
しかし、まずは自分を大切にしてあげなければ!と思います。
特に忙しくなればなるほど。
そして、自分を大切にするのと同時に、周りにいる人も大切にする。
家族だったり、友達だったり、愛する人だったり。
当協会では、「半径5メートルの人たち」です。
自分の気持ちとは裏腹に、愛想を振りまいたり、良い顔をしたり、気を遣ったり・・・。
そんなことをばかりしていると、「半径5メートルの人」には
優しさや思いやりをもつ心だったり体力だったり余力が
残ってないなんて、本末転倒ですよね。
どの講座の中でも、私は技術だけでなく「心」にも
趣を置いて話していますが、セラピストというのは、
端的に言うと「人を癒す人」です。
だからこそ、技術だけ習得すれば良いなんてことは決してなく、
相手に寄り添う「心」が大切 だということをお伝えしています。
(技術だけ習得したいという方は、当協会とは合わないのかもしれません)
相手に寄り添う「心」がなければ、体調を崩して人にとって、
時には刃になってしまうこともあるからです。
頭は特に繊細な場所。
脳にも心にも語りかけられる最もパーソナルな場所だからこそ、
相手の方を感じ取ろうとする気持ち、具体的には共感することから
始めなければならないのです。
それが出来て初めて、技術力の出番がきます。
感じる取ろうとすることが第一、技術は第二なのです。
相手に寄り添おう、理解しよう、感じ取ろうとする行為が、
目には見えない優しさとして、そこはかとなく表れ、伝わると思うのです。
気持ちは目には決して見えませんが、話すトーンや速さ、
仕草や所作に表れるものです。
だからこそ、当協会は技術だけではなく、セラピストとしての在り方など、
人と人とだからこそ、互いにわかり合うことができる、繋がることができる
一本芯の通ったヘッドセラピストを育てて行きたい。
そして、そのヘッドセラピストたちが半径5メートルの人から
癒しの波紋を広げていってほしいと願っています。
互いに労わりあえる、思い合える社会へ。
「人は人からしか本当の癒しは生まれないと思うから・・・。」
今年も大変お世話になりました。
皆さま、よい年をお迎えください。
2017年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本ヘッドセラピー協会
代表理事 西川 聡